債務整理

家族に借金を打ち明けるべき?家族に内緒で債務整理できるか

家族に借金を打ち明けるべき?家族に内緒で債務整理できる?

「借金のことは家族に秘密なんです。家族に内緒で債務整理できませんか?」といったご相談をいただくことは少なくありません。
「家族に心配をかけたくない」、「借金がばれたら家庭が壊れてしまうかもしれない」と思われる気持ちは分かります。

では、家族に知られることなく借金問題を解決することはできるのでしょうか。

ここでは、家族に借金を打ち明けた方がよいのか、家族に内緒で借金問題を解決する方法はあるか、など解説します。

1.家族に借金を秘密にするメリット・デメリット

借金をしていることを家族に秘密にしているという方は結構います。ただ、このまま秘密にしておく方がよいのか、正直に話した方がよいのか、迷われている方も少なくないと思われます。

では、家族に借金を秘密にしたままでいることのメリット・デメリットとしてどのようなことが考えられるでしょうか。

(1) メリット

今まで通り過ごせる

借金のことを黙ったままでいれば、何か問題が起きないかぎり、今まで通り過ごすことができます。

借金があっても順調に返済ができているのであれば、秘密にしたまま完済してしまうという選択もありでしょう。

(2) デメリット

秘密を抱えていることで精神的につらい

借金のことを秘密にしておくということは、精神的にはつらいものです。

絶対にバレないという保証はどこにもありません。
「いつかバレてしまうのではないか?」、「バレたらどうしよう」といった不安を常に抱えていることになります。

後で家族にバレてしまったときに信頼をなくす可能性がある

借金のことを隠していても、債権者からの督促裁判所から支払督促が届くなど、何かのきっかけで家族にバレてしまうこともあります。
そうなった場合、家族から「なぜ隠していたのか」と責められる可能性がありますし、隠し事をされていたとして家族からの信頼を損ねてしまうリスクがあります。

また、配偶者に借金を黙っていたというケースでは、場合によっては、離婚問題に発展することもありえます。

2.家族に借金を打ち明けるメリット・デメリット

では、家族に借金を打ち明けることのメリット・デメリットとしては、どのようなことが考えられるでしょうか。

(1) メリット

隠し事がなくなり精神的に楽になる

借金をしていることを家族に打ち明ければ、「言うべきか、言わないでおくべきか」という悩みから解放されますし、隠し事をしていることで感じていた精神的なつらさがなくなります。

自分から正直に話した方が信頼を損なう可能性が低い

借金のことを話したら、家族を心配させたり、黙って借金をしたりしたことを責められるかもしれません。

ですが、隠し続けて何かの拍子にバレてしまった場合よりも、自分から正直に話した方が、家族からの信頼を損なう可能性は低いのではないでしょうか。

家族の協力を得られる可能性がある

借金のことを家族に打ち明ければ、返済や生活の再建に向けて、家族の協力を得られる可能性があります。

また、債務整理をするにあたっても、家族の協力を得られた方がスムーズに事が進みます。

(2) デメリット

家族に心配をかけてしまう可能性がある

借金のことを話したら、家族に心配をかけてしまう可能性があります。

ですから、借金を打ち明けるにあたっては、借金がある事実をただ告白するのではなく、借金問題を解決するためにどうしていくつもりなのかということまで話して、少しでも家族に安心してもらえるようにしましょう。

信頼をなくす可能性がある

借金の原因にもよると思いますが、借金をしていることを打ち明けることにより、家族からの信頼を損なってしまう可能性があることは否定できません。

ただ、メリットのところでお話ししたように、隠し続けて後でバレてしまうよりも、自分から正直に話した方が、家族からの信頼を損なう可能性は低いと思われます。

3.家族に内緒で債務整理できる?

上で説明したように、借金があっても特に問題なく返済していけるのであれば、借金のことを家族に秘密にしたままでいるという選択もありでしょう。

ですが、返済が難しくなり、何らかの債務整理をする必要があるのであれば、基本的には家族に借金を打ち明けることをおすすめします。

その方が債務整理の手続や生活の再建をスムーズに進めることができるからです。

とはいえ、どうしても打ち明けることが難しいという方もいると思われます。
では、家族に内緒で債務整理をすることはそもそもできるのでしょうか。

以下では、債務整理の方法ごとに、家族に知られずに手続を進めることができるかどうかにつき見ていきます。

(1) 任意整理の場合

任意整理とは、裁判所が関与しない債務整理の方法です。弁護士が貸金業者やカード会社などと交渉して、支払方法を変更したり、支払金額を減額してもらったりします。

自己破産や個人再生の場合は、官報に氏名や住所などが掲載されますが、任意整理は裁判外での手続ですので、任意整理をしたことが官報に公告されることはありません。

また、任意整理では、弁護士が債権者との交渉の窓口となりますので、債権者から直接債務者の方に連絡がいくことはなくなりますから、債権者からの電話や郵便物などから家族に任意整理のことが分かってしまうということはありません。

債権者との交渉にあたって、同居家族の収入に関する資料などの提出が必要になることもありません。

そのため、任意整理は、家族に内緒で手続を進めることができる可能性が高い債務整理の方法と言えるでしょう。

ただし、家族が保証人になっている債務がある場合には、その債務を任意整理の対象としてしまうと家族に請求がいってしまう可能性がありますので、任意整理をする業者を選択する際には注意が必要です。

なお、任意整理を弁護士に依頼した後も、和解が成立するまでは債権者から訴訟を起こされる可能性はあります。債権者から訴訟を提起されると、裁判所から債務者本人の自宅に訴状が届きますから、そこから家族にバレたり、判決をとられて給与などを差し押さえられたりすれば、それによって家族にバレてしまう可能性があります。

(2) 自己破産の場合

自己破産は、裁判所を通して行う債務整理の方法です。

自分の収入や資産で債務を返済できなくなった場合に、裁判所に破産及び免責(債務を免除してもらうこと)の申立をして、持っている資産を換価・処分して、現在ある借金を全て免除してもらう(一部免責されない債権もあります。)という手続です。

自己破産をすると、官報に氏名や住所などが掲載されますが、一般の人で官報を見ている人はあまりいませんから、これによって家族にバレる可能性は低いでしょう。

ですが、自己破産の手続では、裁判所に様々な資料を提出する必要があり、その中には、同居家族の給与明細や源泉徴収票など、家族の協力がないと集めるのが難しい書類もあります。

また、自己破産では、一定額以上の資産を有している場合には換価・処分して債権者に配当する必要があります。自動車や不動産などの資産があれば、処分することになる可能性が高いのです。

これらの財産を処分するとなると、家族に秘密にしておくのは難しくなるでしょう。

このように、自己破産の場合は、家族(同居家族)に秘密にしたまま手続を進めるのは難しいケースが多いと言えます。

(3) 個人再生の場合

個人再生は、裁判所を通して行う債務整理の方法で、裁判所に申立てをして、現在ある債務を減額してもらい、3年間から5年間かけて減額してもらった債務を返済していくという債務整理の方法です。

個人再生の場合も、自己破産と同じように官報に氏名や住所などが掲載されますが、官報から家族にバレる可能性は低いのは前述のとおりです。

ですが、個人再生も、自己破産同様同居家族の給与明細などの書類の提出が必要になった場合に、家族の協力がないと準備が困難となります。

そのため、個人再生も、家族(同居家族)に秘密にしたまま手続を進めるのは難しいケースが多いと言えます。

4.借金問題は弁護士に相談を

上で説明したように、借金の返済をするのが厳しくなり、何らかの債務整理を検討されている状況であれば、基本的には家族に借金のこと、債務整理のことを打ち明けることをおすすめします。

借金問題について、誰にも相談できずにお一人で悩まれているという方は少なくありません。ですが、どうかお一人で悩まれずに、弁護士にご相談ください。

泉総合法律事務所では、債務整理のご相談を多数お受けしており、経験豊富な弁護士がお客様のご状況に応じた債務整理の方法をご提案いたします。

債務整理のご相談は無料でお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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